静岡から日本経済を切り拓く経営者集団 静岡経済同友会 静岡協議会
令和5年度の折戸湾共創まちづくり委員会は、地域企業、行政、地権者、地域の皆様と連携し、海面や沿岸部の一部で呼び水プロジェクトを推進させることを目的に設立された「折戸湾再開発事業推進協議会」の活動に協力する形で事業を進めて参りました。
①主な委員会事業
令和5年4月 折戸湾再開発事業推進協議会(以下協議会)の設立に関し、国交省、静岡県港湾局と打合せ
令和5年4月 協議会の設立について正副委員協会議を実施
事業計画書、収支計画、会則案、入会依頼書などを作成
令和5年6月 第1回協議会の運営について議論
令和5年8月 折戸湾再開発実施事業候補の検討
令和5年12月 難波静岡市市長と再開発事業の方向性について意見交換
令和6年3月 令和6年4月以降の活動内容の報告
推進協議会の解散と余剰資金の清算手続きについて説明
②主な折戸湾再開発事業推進協議会の活動
令和5年5月 設立総会開催
令和5年6月 キックオフ検討会 全体会と3つの分科会に分け議論
令和5年7月 第1、第2、第3検討会開催
令和5年7月 天王洲アイル視察 寺田倉庫、東京都港湾局から事業概要の説明
令和5年8月 第1、第2、第3検討会開催
令和5年8月 折戸湾沿岸を陸上と海上から視察
令和5年10月 合同検討会の開催
令和6年3月 協議会の開催
1年間の活動報告と令和6年4月以降の計画、協議会の解散と清算
◎ 4期7年に渡る折戸湾再開発委員会活動の終結
令和5年委員会活動計画では、令和6年4月以降に官民が連携した新組織「折戸湾再開発事業推進協議会」の場に議論を移し、折戸湾再開発委員会は終結することが目標であった。設立後、約1年間の議論を経て、推進協議会も当委員会同様に令和6年3月をもって活動を終結することになりました。
4月以降は活動当初から委員会の中心的な存在である宮崎会長の関連企業を再開発推進母体にして、静岡県、静岡市と連携し「ものづくり」を核にした折戸地域の初期事業を立ち上げるべく、更に検討を進めます。㈱楽帆とは同社がコンサル契約を締結します。事業化の可否は今年10月末を目途としています。
この1年間の議論の過程で会員の皆様から沢山の事業アイデアが提供されましたが、取捨選択が困難で、初期活動は強力なリーダーシップのもと進めるべきと判断したためです。
当委員会は本年度で終結します。あらためてこれまでの数多くの皆様のご協力に感謝申し上げます。
引き続き事業は進んで行きますので今後もご支援いただけると幸いです。
静岡市の明るい未来のために、よろしくお願い申し上げます。
2023年度は、5月例会にて、企業脱炭素化支援センターの担当者にご講演いただき、その後、全会員を対象に「カーボンニュートラルに関するアンケート調査」を実施しました。
そこでは、会員企業でのCO2排出量の算定についての取組み状況や、支援機関の紹介希望の有無などを調査し、その結果をフィードバックするとともに、必要先に対しては支援機関の紹介を行いました。
また、静岡県内で開催される脱炭素化に関する各種講演会・セミナーの案内を適宜行ったほか、脱炭素社会に向けた知見を高めるための視察会を計3回実施しました。
セミナー等の概要は下記の通り。
1.2023年5月16日 …担当例会
・テーマ:「脱炭素経営を進めるために」
・講 師:(公財)静岡県産業振興財団 企業脱炭素化支援センター イノベーション推進部
業務アドバイザー 竹島 寿夫 氏
2.2023年6月 … カーボン・ニュートラルに関sる会員アンケート実施
・回答者数:45名 7月 回答結果を会員宛てフィードバック
3.2023年10月24日 …先進事例 第1回視察会実施
・視察先:中部電力 浜岡原子力発電所
4.2023年11月30日,12月1日 …先進事例 第2回視察会実施
・視察先:滋賀県草津市・大津市、京都市
①パナソニック草津拠点実証施設「H2 KIBOU FIELD」
②叶匠寿庵「寿長生(すない)の郷」
③京都リサーチパーク
④オムロン コミュニケーションプラザ
5.2024年3月18日 ……先進事例 第3回視察会実施(企業価値共創委員会との共催)
・清水エル・エヌ・ジー㈱ 袖師LNG基地
(静岡ガス㈱松本社長の講話あり)
「静岡経済同友会から静岡の未来を変えよう」をテーマに、本委員会では両利きの経営を進めるとともに、経済成長の源泉ともいえる社会課題の解決によって新しい価値を創造する〈変革を生み出す企業づくり〉を実践的に学んで参りました。
①担当例会:第二回静岡版未来選択会議開催
今後の企業変革を加速させていくきっかけとして開かれた議論の場である「未来選択会議」を実施。公益社団法人経済同友会前代表幹事櫻田謙悟様の基調講演を出発点とし、地方の関係人口増加策のひとつとされる「二地域居住」について、東京-地方間の役割分担の明確化。相互移動性の確保、それぞれの生活者の多様な選択を社会全体で支える施策などについて「人口減の地方はどうする?二地域居住を考える」と題し、多様な立場を代表するメンバーで議論を深めました。
②CX班:企業訪問(オープンセミナー)実施
イノベーションにより新たな価値を生み出し静岡経済をけん引する企業を訪問し、経営者の講演会を開催
・第1回:株式会社共立アイコム
「印刷業」から「情報価値提供業」へ変化を遂げ「経営の中心にDX」として組織そのものを変革している様を訪問。
・第2回:静岡ガス株式会社
クリーン&グリーン委員会との共催により脱炭素、再生可能エネルギー中心の産業構造へ転換し、それを企業価値に繋げている同社を訪問、清水エル・エヌ・ジー基地を視察。
※企業訪問はシリーズ化し、2年分を各社動画で当会ホームページ上に掲載しております
③DX班:会員及び会員企業関係者対象のオープンセミナーを開催
DXの実践事例やアプローチ手法をレベル別に共有し、組織を変革する人材とデジタルへの長期投資を考えるため、
オープンセミナーを実施
・第1回:「いまさら聞けないchatGPT ~生成系AI はビジネスをどう変える?~」
chatGPT を筆頭とする各種の「生成系AI」技術は、ビジネスにおける付加価値のあり方自体も激変させるほどのポテンシャルを持ち、村上副委員⾧自ら、各会員企業様のIT/DX 戦略をアップデートするよう具体的な活用例や最新動向を交えつつプレゼンテーション形式で概説。
・第2回:「地方企業DXの‘Who’と‘How’~誰がどのように進めるか」
株式会社JC Link 代表取締役 大田 夕起子(おおた ゆきこ)氏を迎え、地方中小企業がDX推進で押さえておくべき勘所について現場目線でリアルな成功失敗事例を紹介。
①デジタルアカデミー:デジタルマーケティングのワークショップ開催
地域活性化委委員会は、本年度、静岡市、INSPIREと3者において締結した「地方創生デジタルマーケティングに関する協定」に基づいて、地方創生プロモーションを地域の活性化へ繋げる情報拡散手段として、デジタルマーケティングのワークショップを開催。会員、会員企業の従業員、静岡市の役職員の皆さんにご参加いただき計4回実施しました。
②「テイクオフ静岡」第4期の開催
今年も地域活性化につなげるビジネスモデルを創生する「テイクオフ静岡」の第4期に取組み、Webとチラシにより静岡を活性化するアイデアを募集しました。選考会を実施して4団体を採択し、12月より3月まで、会員および市職員、テイクオフ静岡卒業生等によるメンター会議(詳細は別紙)を月2回の割合で実施して事業プランのブラッシュアップを行いました。そして、3/16には、行政、外郭団体、NPO、民間企業の皆さんに向け、成果発表会と交流会を実施しました。
③番外編
・R6.3.13 デロイト・トーマツ社とのコラボ企画テイクオフ静岡卒業生5社がモーニングピッチでプレゼン実施
①新会員拡大
2024年度の創立60周年の会員数150名を目指し会員増強に努めました。その結果、2023年度は24名の新会員の加入を図ったものの、支店長会員の転出による退会やシニア会員への移行等で12名が退会。差引12名の会員拡大となり、昨年度の16名の会員拡大に続き2年連続で2桁の実質的な会員増加を図ることができました。これもひとえに、会員各位のご協力によるものと御礼申し上げます。なお、引き続き、来期も創立60周年の150名体制を目指して会員増強の全面的なバックアップを行っていく方針です
②人材開発研修実施
7月の担当例会に静岡ブルーレヴズ社長山谷拓志氏をお招きし、「スポーツビジネスと私の経営哲学」と題して講演を行っていただきました。
今年度は4月の定時総会に始まり、例会および懇親会を毎回無事に開催することができました。例年行っていた夏季セミナーは、特命委員会による「まちづくりシンポジウム」の開催と担当を外れましたが、秋の夜会、東部協議会主催による三協議会合同例会などは無事に終えることができました。特に10月の秋の夜会については、代表幹事の発案により「大人の学芸会」と銘打って、会員および特別ゲストによる演奏や歌などが披露され、大いに盛り上がりました。
12月には、3年前から訪問を企画していた島根県への懇親旅行を敢行しました。玉造温泉街の「まちデコ」株式会社による町興しの見学や、松江城とその堀の屋形船を満喫し、足立美術館の素晴らしい庭園と絵画も堪能しました。
1月の新年例会賀詞交歓会に於いては、昨年のように時間短縮することなく、県副知事、市長をお招きして盛大に開催するとともに、地域活性化委員会で継続しているテイクオフ静岡で、第2期採択団体のピースライブからご紹介頂いた「亜季緒」さんによる歌が披露されました。
2月には親睦ゴルフ大会を菊川カントリークラブにて開催し、特別ゲスト2名も含め6組18名でプレーし、無事に懇親を深めることができました。
特命委員会や、他の委員会の活動にも枠を超えて相互に協働できたことは大変意義があったと思います。
2年間会員の皆さんと事務局に支えられながら、何とか総務企画委員会としての仕事を終えることができたことに深く感謝申し上げます。