静岡から日本経済を切り拓く経営者集団 静岡経済同友会 静岡協議会
ひとりからはじまる社会変革
「三つのX」
二年任期の最終年度を終えるにあたり、あらためて就任当初掲げた三つのⅩ(トランスフォーメーション)を今年度中心に振り返りたいと思います。
まず、地域のX。折戸湾共創は、7年に渡る長期の取組とスケールの大きな港湾開発の実績を歴史に刻み、新組織への移行を完了しました。脱炭素の実践事例や現地視察を交えたクリーンとグリーンの活動は多くの会員企業を目覚めさせたといえるでしょう。
次に企業のX。夏季セミナーでは会員経営者がリスクをとったまちづくり事例を熱く語り、多くの聴衆に感銘を与えました。また年度末には「昭和平成経営からの脱却・令和の共助資本主義」をテーマとしたビッグ対談を実現しました。四期目を迎えたテイクオフ静岡では、今までの蓄積をふまえ会員メンターが三社に的確な伴走支援を行いました。企業価値共創というXそのもののテーマでは、五年間に及ぶDX、CXの実践事例を積み重ね総括し、さらにマルチステークホルダーによる未来選択会議を静岡の地で大々的に実現しました。
三つめは同友会自身のXです。人材開発では150名に迫る会員拡大に成功し、多くの知見がもたらされ、例会場の風景が変わりました。総務系の支えによって、夜会をはじめ月々の例会は明るく行われ、最高の参加率で長崎の全国セミナーに乗り込みました。三年越しの悲願であった冬の親睦旅行も実施されました。
静岡の代表として参加した中央日本地区会議や、各種団体に招かれ意見を述べる機会も多くありましたが、これら三つのXを存分にアピールできたのは誇らしいことでした。
「二人の代表」
担当委員会の尽力で実現した経済同友会本会の前代表・現代表との対話も忘れられません。経済同友会はそもそも経営者が個人として意見を発表し社会を変革していく団体ですが、櫻田前代表幹事、新浪代表幹事と身近に接してみて、その原動力が経営者個人の人格であることを痛感しました。とにかく魅力的。社会発信をする団体だからこそ、私たちは研鑽を積み見識を広め自分自身の人格を高めなくてはなりません。立場でなく組織でもなく、個の覚悟がステークホルダーを動かし、社会を変えていくのだと確信できました。
「一つの感謝」
担当幹事とそのスタッフにはやや過剰な委員会活動をお願いしたような気がしますが、そこを軽々と成し遂げる姿に同友会の底力を感じました。そして、判断の難しい案件ではいつも的確なアドバイスをいただいたお二人の監事、時に代理、時に追い立て役として代表幹事を支えてくれた三人の副代表幹事、しわ寄せはいつもだった二人の事務局、最後にお付き合いいただいた会員メンバーの皆さまに、ただただ感謝のひとことをお伝えして事業報告といたします。